手紙っていいな
昨日、うれしいお手紙が届いていました。
仙台で、震災後に知り合った22歳のAちゃんが、保育士の筆記試験と音楽の試験に受かったというお知らせでした。
彼女に出会ったのは、2011年の夏のことでした。
ご家族を津波で亡くし、市がアパートを提供してくれるまでの間、私の知人の家に身を寄せていたころです。
1人で働きながら保育士を目指していると聞きました。
ニコニコ笑顔がかわいらしい女の子。
子どもが好きなので、保育士になりたいと言っていました。
うちの二姉妹も、すぐに仲良くなって、一緒に遊んでもらいました。
私もすぐに大好きになりました。
子どもたちと仲良くなったのをきっかけに、私たち三人とAちゃんとの文通が始まりました。
子どもたちにとっては、お手紙での文通は初めてのこと。
とくに、まだ保育園児だったあんちゃんには、大変なことでした。
初めてお手紙を書いたときは、まだまだ文字がうまく書けず、私が下書きをしてあげたのをなぞるのがやっとでした。
それが、小学生にあがったころから、スラスラと書けるようになり、今では自分で考えて、長い文章も書いています。
「Aちゃんが保育士になるのを応援しよう!」と、子どもたちは毎回張り切って、熱いはげましのお手紙を書いています。
Aちゃんも「とても励みになっています」と嬉しそうに言ってくれました。
文通してから一年ほどが経った今年、ようやく彼女の夢が見えてきました。
あとは、実習だけになったとのこと。
1人でよくがんばったなあ、彼女は本当にすごいと思います。
子どもたちも、とても喜んでいました。
手紙を書くのは、子どもたちにもとてもいい勉強になっています。
あんちゃんは、「ママ、ワタシワのワは はだっけ?わだっけ?」
なんて聞きながら、書いているし、
まあちゃんは、漢字を確認しながら、長い長い字がいっぱいの手紙を書いています。
2人とも、なによりも、お手紙を受け取るのを楽しみにしています。
かわいい便せんを選んだり、シールをはったりするのも、楽しいみたい。
お手紙っていいなあ。デジタル世代の子どもたちだからこそ、手紙のよさを教えてあげたいと思います。
そして、これからもAちゃんを応援したいと思います。
- 2012.10.21 Sunday
- こどもとあそぶ
- 16:50
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- by kusaka minako